太子祭 釿(ちょうな)始めの儀
2025-01-13
1月11日、建築の神様聖徳太子をまつる栃木県大田原市の大田原神社境内において、建設業界の仕事始めの行事として毎年恒例の太子祭が行われました。太子碑前で行われる、『釿 (ちょうな)始めの儀』に今年も大田原大工組合員として参加しました。
『釿(ちょうな)始めの儀』では、一本の丸太から建築部材が出来ていく工程を表しています。
最初に『尺杖の事』として、丸太に魂を入れ長さの墨出しをします。
次に『鋸切りの事』として、丸太材の下(元口)と上(末口)の小口を鋸切で決まった長さに切断します。
『墨差しの事』では、切断した小口の中心に垂直墨を出し角材にする墨出しをします。
『手斧打の事』で、角材にする面を手斧で荒削りします。
そして最後に『釿(ちょうな)打ちの事』で、荒削りした面を釿で平に削ります。
昔の大工さんはこうして丸太材を手道具で色々な形に製材していました。
太子祭での儀式の模様はインスタグラムで紹介しています。是非ご覧ください!
本年も建築工事の安全と、個々の大工職人が持てる技術を発揮し発展することを願います。
快適な暮らしをつくるお手伝いができますよう努めて参ります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
