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日々のつぶやき

モデルルームの天井が完成しました。

2019-09-29
鯉竿の梁と格天井風の天井
梁に生まれ変わった杉の木の鯉竿と格天井風の天井
お彼岸に息子が帰ってきました。モデルルームの天井板は張り終わっていましたが、社長には更に考えがありました。
天井板も、ただまっすぐに張るのではなく、格天井のようにしたら素敵になるのではないかとひと手間かけて、互い違いの板目に組みました。そして、十字に梁(はり)をかける事にしました。実は、この梁にした木は息子たちの初節句の鯉竿です。先代の社長である父が用意してくれた杉の木です。子供が無事に成人するまで切ってはいけないという事で、作業場の天井に掛けておいたものです。その杉の木が、20年の歳月を経て成長した息子たちの手によって降ろされました。そして綺麗に磨かれ、加工されてモデルルームの天井に梁となって生かされました。これから毎日、思い出のある鯉竿を目にすることができる事を、とても嬉しく思います。そして先代の社長(子供たちの祖父)も喜んでいることと思います。
このモデルルームですが、決して高価な材料を使う訳ではありません。一般的な材料を使いながら、木造建築の良さを感じられるように少し工夫を凝らしています。
次は、壁の腰板を張ったり、扉の開口部の制作に入ります。
鯉竿を降ろして梁にします。
鯉竿を三分割して三人で降ろしました。
梁に加工する鯉竿
加工前の鯉竿(手前)と二本目の竿を降ろす(奥)
互い違いに組んだ杉の羽目板の天井
杉の羽目板を互い違いに組んだ天井
梁を止める込み栓
加工して梁になった鯉竿を中央で止める込み栓
込み栓(こみせん)とは、交わる太い二本の材木を金物を使わずに固定するために、堅木を太さ30㎜程度に加工して、かけや(大型の木槌)で叩き込んだもので、昔ながらの工法です。現代の住宅にはあまり見られないかもしれません。

栃木県大田原市の【有限会社 前田工務店】では新築・リフォームなどを通して木の良さを感じる家づくりをお手伝いいたします。
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